エポック個別指導会
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 生徒とのコミュニケーションの中で、実際に起こった出来事や、そこで考えさせられた事などをコラムにして掲載しております。


《2006年2月》  緊張を楽しみましょう
 人は緊張すると本来の力が発揮できません。例えば必要以上に力が入ってしまったり、緊張しすぎて夜寝られなかったりなど空回りしてしまいます。そんな経験が誰にでも一度くらいはあるのではないでしょうか。しかし、どうしてもその場面を乗り越えなければならない時に役立つ方法をお伝えします。
 代表的なリラックス方は呼吸法です。大リーグで活躍中の長谷川投手がマウンドでよくおこなっている方法です。緊張状態のときは心拍数が上がりどきどきします。顔は熱いけど指先は冷たい状態などで、血液が十分に循環していない状態になります。しかし呼吸をすることによって息が整い血圧や脈が落ち着いてきます。方法は鼻から息を深く吸い、ゆっくりと口から吐き出します。何回か繰り返すと不思議と落ち着きますから是非やってみてください。また、勉強においては、普段から問題を解いている時に「これは本番だ」と意識していると、テストや入試時に緊張は緩和されます。他には、お守りを持っていれば安心したり試験会場に早めに行けば落ち着いたりする人もいるでしょう。これは千差万別です。
 最後に緊張するということは「・・・しなければならない」と勝手に自分自身にMUSTの状態を作っていることになりますので「・・・しなければならない」ではなく「できるに越した事はない」と気楽に緊張の状態を楽しめるようになると、もっと楽に人生を過ごせるかもしれません。
 タイ人がよく言う言葉にこんな言葉がありますので紹介します。
”Mai pen rai” 直訳は「大丈夫」「どういたしまして」という意味ですが、実際に使う時の意味は「どうにかなるよ」「まっ、いっか」です。それくらいの気持ちの余裕をもち、試験に挑んでください。
《2006年1月》  親のためのコーチィングスキル
 承認(コミュニケーションスキル)とは相手のよさや強みを、言葉を通じて伝えることです。具体的な例をあげますと
勉強があまり好きではない太郎君はいつもテストでの点数が良くありません。ところがある時、学校から帰ってくると真っ先に、「お母さん、算数で100点とったよ」と嬉しそうに言いました。その時、親はどのように応えてあげたらよいのでしょうか。

HAVE・・・相手が手に入れた結果を承認

例:「そうか、よくがんばったね。100点すごいね」

DO・・・相手が手に入れる為に努力した行動を承認

例:「そうか、よくがんばったね。そういえば毎晩遅くまで勉強してたもんね」

BE・・・相手の存在そのものを承認
例:「そうか、よくがんばったね。太郎は1度決めたことはちゃんとやる子だよね」

HAVE、DO、BE、それぞれ状況によって承認方法は異なりますが、もしもこのようなケースが有った場合、家ではどんな承認をしていますか。この承認方法のし方で子どもの行動が変容します。私の経験や過去の事例では、BEの反応をたくさ作ると、お子さんとの関係が良好します。保護者の方は、幼い頃のイメージから子どもを管理する接し方になりがちですが、子どもを一人の人間として尊重していく事が、自己成長や自立心を高め、やがてひとりの社会人として成長するのではないかと考えます。
《2005年12月》  勉最近よく耳にするキャリアってなに?
 新聞や学校などで最近良く耳にするキャリアについて話をします。
キャリアとは(Career)と書き、の語源は競馬場、競技場を意味するフランス語のCarriereに由来しています。その後「太陽が空を通り抜ける道筋」「人生の1つの職業における前進」の意味を持ち、さらに「行程」「進行」「軌跡」「経験」など多様な意味で使われるようになりました。
 キャリアとは労働の世界で多く使われ《キャリア組・ノンキャリア》《キャリアアップ》《キャリアを積む》などもよく登場します。仕事における役割・一定の時期・出来事という狭義の解釈ではなく職業・進路など仕事に関わる人生という広義の解釈がポピュラーです。キャリアの概念には過去の経歴・職歴だけでなく「これからどのように過ごしていくか」という未来志向型の考え方の視点を含んでいます。
 キャリアの定義については多数ありますが最もよく表現しているのがアメリカの心理学者スーパーという人の定義です。これは「キャリアとは人生を構成する一連の出来事」としています。人生を構成するとは学生、雇用者、年金生活者やボランティア活動、報酬、無報酬など金銭の有無は関係なく全ての人に当てはまるということです。キャリアカウンセリングという用語はまだ定着しておらずカウンセリングというと「治療的」と連想されることが多いためでしょう。しかしキャリアカウンセリングとは「開発的」「未来志向型」という意味が現在はポピュラーです。大学入試で言うと指定校推薦入試はその人の過去の実績や経験で判断し入学が決定し、これが学歴で判断する今までの就職活動と同じで、AO入試については過去のことはともかく「あなたは将来どのように過ごすのか?」などがテーマとして聞かれ、キャリアカウンセリングと似た性質です。AO入試は楽な入試ではありませんし、しっかりとしたビジョンがないと合格はしません。未来志向とは自分の過去と将来を結び付けなければならなく何も考えてなく受験しようとしている生徒は苦戦します。これは入試に限った事だけではありませんが
普段から将来のことなどを家庭で話す機会をたさくさん作ってください。そして「こんな職業に就いてみたい」「プロ野球選手になりたい」「アナウンサーになりたい」と子どもが言っていたら現実は厳しいと悲観的に捉えるのではなく、たくさん応援してください。未来を語るとは夢を語ることで、夢を語れる子どもは今までの統計的に学力が向上します。だまされたと思って試しに実践しください。
《2005年11月》  勉強と職業との深い関係
 少し堅い話になりますが、ちょっとだけお付き合いください。職業選択の理論の中で社会的学習理論という理論があります。これは「職業選択は、学習の結果である」というものです。例えば、クランボルツという人は「職業選択行動は学習の結果であって、過去に起こった出来事と将来の起きるかもしれない出来事とを、結びつけて解釈した結果である」としています。簡単に言えば将来の職業選びは過去の出来事の積み重ねということになります。そしてそのプロセスには4つの要素が必要となると言っています。1.性別や能力などの生まれつきのもの、2.社会環境、3.経験や体験、4.課題解決をする能力です。
職業を選択する場面で「解決する能力はあるのにやろうとしない」「能力がないと思い込んでいる」「不安を感じて何もしない」など誤った信念を思い込みによって職業選択を困難にしている場合が多いとしています。ここまでは、職業選択に関する話をしてきましたが、これは、職業選択の話だけではありません。私は勉強でも同じ事が考えられます。「自分は勉強の能力が無い」「成績が上がるかどうか分からないから、不安だからやらない」これらの事は同質のことだと思っています。このように誤った信念や思い込みによって自己成長を困難にしている場合が多いです。
 現在、若者の就業意識、職業観の不足はこれまでの学習の結果であると思えてなりません。高校卒業し就業意識や職業観が急にできあがるものではありません。 児童期からの学習をしっかりと育むことが大切です。児童期からの学習としてボランティア活動・部活動・委員会活動などが考えられますが勉強もその中の一つです。毎日コツコツ勉強すると毎日コツコツと仕事をする習慣が身につき、自分には興味の無い勉強のときに全くやらなかったりすると、全く興味の無い仕事を任されたとき嫌々やるようになるかもしれません。
 職業観とは生きる力です。生きる力を身につけるためにも普段から物事に一生懸命取り組み努力する姿勢が大切で、その経験や体験が子ども達の学習結果として『こころ』に記憶されます。このような連続性により生きる力は自然と身につき、やがて職業選択がスムーズに行われるようになると考えます。したがって日々の勉強と将来の職業は密接な関係があると考えます。
《2005年10月》  受験に伴うイライラ状態の時どうする?
 受験に伴うメンタルケアという点を考えてみたいと思います。まずはお子さんが受験期にあるイライラ状態(欲求不満状態)に陥った時の対処法について。
 入試や受験という重要な出来事が近づくとイライラしたり、反抗的になったり、体調不良を訴えかける生徒がいます。この状態は自己不一致の状態と言います。自己不一致とは自己の概念(考え方)と経験によるズレによって生じる事です。簡単に言うと考えている事と行動が一致していなく欲求不満の状態と言えます。欲求不満状態になると以下のような反応が起こります。
1.攻撃的な反応
人の悪口を言ったり、物にあたるなどの暴力をすることです。これは分かりやすい反応です。
2.退行的な反応
現在の発展的な内容から過去の状態に戻ってしまうこと。これは生徒が、成績が上がらない時、「だって先生、わたし勉強のやり方が分からないんだもん」など言い出すのはこの様な反応のひとつです。
3.固着的な反応
非生産的で意味の無い行動。山で遭遇した時に同じ所をぐるぐる回ってしまうこと。
では、このような状態に陥った時、どのような事を家族はしていったらいいんでしょうか。
A.問題そのもの向かい合わせる。戦わせる。(問題との対峙)
受験の重要性を説いたり、「君なら出来る」と励ましたりする。
B.一時的に結論を先延ばす。(結論の一時延期)
すぐに結論を出さず「また今度話そう」など保留にする考え方。余裕を持たせ、冷静に整理して考えさせる。
C.問題そのものを諦める。潔く諦めて頭の中から取り除く。(問題の除去)
ここでお話したいことは全ての場合が『A』の向い合わせる、戦わせるという事では無いという事です。お子さんの家庭環境・性格などにより対処方法は異なりますので、状況によってうまく使い分けていく事が大切な事です。そして、不適応の反応がある時は私たちにご相談ください。
《2005年9月》  ストレスとの付き合い方
現代の生活の中でストレスがかからない事はあまりありません。多かれ少なかれストレスがかかっています。それをストレスと意識するかどうかは本人の自覚によるものです。ではそのストレスとはなにかというとセリエ博士は「エネルギーの消耗」と言っています。エネルギー量はその人や状態によって異なります。ストレスというと気分転換と思われる人も多いかと思いその点について話したいと思います。

私も疲れが溜まったと思う時に「気分転換に○○に行こう!」などと話しをします。しかしこの点については注意が必要です。要は気分転換をしていい場合とそうでない場合があるのです。

勉強や仕事にばかりエネルギーをそそいでいる人は気分転換でバランスをとる事が有効です。気分転換をすることによりエネルギーのバランスが取れてきます。ただしエネルギーが減っている人は気分転換をしてもダメです。なぜかというとエネルギーが低下している人は気分転換するエネルギーが残っていないのです。かえってエネルギーの消耗を早めてしまい逆効果になってしまいます。そんな時は休息をとりエネルギーを補給することが最優先です。

例えば充電が切れてしまった携帯電話に向かって「気合でつけ」といってもまったく反応しないと思います。ガソリンが切れてしまった時にはスタンドに入りますよね。そして普段からガス欠にならない様に減ってきたら満タンにすると思います。エネルギーとはそういうもので人間も同じです。まずは休息をとり寝ることで充電をしましょう。

ストレス対処法のポイントは休息気分転換です。そのためには1.規則正しい生活をする2.エネルギー消耗原因の問題解決をする3.リラックス法を覚える 4.人に相談する など人によって異なりますがエネルギーをいかに節約して目的のために有効に使うかが課題となります。ストレスをなくす事を考えるのでなく上手に付き合っていく方法を見つけましょう。

《2005年8月》  やる気がでない
 エポックの3大相談テーマの1つである、やる気について話したいと思います。
そもそもやる気とはなんであろうか? 大辞泉によると「やる」「遣る」「行かせる。」「進行させる」など行動的要素に関する動詞。気とは生命・意識・心などの状態や働き。ということは気持ちを向かせる事を言っています。やる気は意欲とも同意義の言葉としても考えられ意欲は進んで何かをしようと思うこと。また、その心の働きなどと記述されております。ここで重要になってくるのが心の働きを進行させる事です。やる気は待っているだけでは決して出ないということです。
 
 ではどの様にすれば心の働きを進行させる事が出来るか?これはいたって簡単なことで目標(=フラッグ)を立てることなのです。そしてそのフラッグに向かって心の働きが向ければそこを目指していけるのでフラッグがない時にやる気が出ないということになります。しかしフラッグはどこに設定したらいいのか?固定的なものなのかなど迷う所ですが、あれこれ考える前に仮のフラッグを立ててしまうのです。そしてフラッグに近づいたり到達できた時に又新たなフラッグを立てるようにします。固定的なフラッグを立てると身動きが取れなくなったり目標が高すぎると行動が止まってしまうことがあります。ですので目標はあくまで仮です。目標をどこに置くか迷っているうちに期日が近づき焦ったまま過ぎていってしまいます。目標がなくやる気を起こすという行為はまったく逆の発想になります。どんな小さなフラッグでも構わないのでまず立ててみることをしましょう。
 
 勉強の話でもただ勉強をがんばんなさいと言うだけでなく前回の成績・点数より10点くらいアップした所にフラッグを立て、目標校を仮決定するなどが、私達が生徒と接していて一番効果的です。そして点数が取れた時に「よくやった」ではなく「嬉しい」という感情で対話をしてみてください。お子さんの顔つきが変化していくのがわかってきます。それでもまだ変化がないと感じた時はまだまだ感情での対話が足りないのかもしれません。日ごろから指示的な応答ではなく感情の対話を試してみてはいかがでしょうか。

《今後、掲載予定のコラム》
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